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副腎不全

[2018.01.09]

原発性(副腎の機能低下)、二次性(下垂体機能低下)、三次性(視床下部機能低下)に分類される。原発性は結核によるものが多かったですが自己免疫性が多くを占めます。二次性は原発性よりも頻度が低く高齢発症が多いです。下垂体腫瘍、下垂体炎(自己免疫性、IgG4関連、肉芽腫性等)、放射線治療後、髄膜炎後、外傷後、シーハンなど。意欲の低下、倦怠感、吐き気、食欲低下等の不定愁訴や、体重減少、関節痛、筋痛等非特異的な症状が多いです。抑うつ等と間違われて仕事の継続が困難のことも多いです(ケネディーは両側の副腎結核が原因の副腎不全でしたが診療を受けて、米国大統領になりました)。原発性と二次性の鑑別には色素沈着や塩分を欲する症状の有無が有用です。好酸球増多や原発性で認める低Na、髙K血症も頻度は3割程度で低いです。

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