特発性縦隔気腫 [2018.01.08] 高身長、痩せ型の基礎疾患を伴わない若年男性に好発します。縦隔の間質に空気が貯留した状態です。多くは肺胞が破裂するために生じると考えられています。急性発症の嚥下や吸気で増悪する前頚部痛、胸部痛です。胸骨後部の胸痛や呼吸困難、咽頭痛、嚥下痛、嚥下困難、なども訴えます。半数以上に皮下気腫も認めます。喘息発作や咳嗽、嘔吐、運動などの胸腔内圧上昇時に発症しやすいが誘因がないことも多いです。胸部レントゲンで1/3に異常所見を認めないので疑った場合はCT検査も検討します。 特発性食道破裂の鑑別が必要です。 前の記事へ次の記事へ