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吐き気

[2018.02.01]

頭蓋内圧亢進(脳卒中、脳腫瘍、脳炎、髄膜炎、脳膿瘍、ライ症候群)片頭痛、筋緊張性頭痛、けいれん

めまい疾患(良性発作性頭位変換めまい、前庭神経炎、聴神経腫瘍、突発性難聴、メニエール病、乗り物酔い)

代謝疾患(糖尿病性ケトアシドーシス、低血糖、副腎機能低下甲状腺機能亢進褐色細胞腫、尿毒症、高Ca低Na、髙K血症、妊娠、急性HELLP症候群、急性妊娠脂肪肝、周期性嘔吐症、腫瘍随伴症候群等)

薬物や中毒(ジギタリスやテオフィリン、モルヒネ、砒素、有機リン、CO中毒等)

腹部(腸閉塞、急性肝炎、胆嚢炎、膵炎、虫垂炎、腹膜炎、腸間膜虚血、虚血性腸炎腎梗塞等の虚血疾患、胆石や尿管結石発作)

その他(内障発作、急性冠症候群=Bezold-Jarisch反射、腎盂炎等による敗血症 等)

消化器疾患では嘔吐はほとんどの場合は①腹膜または腸間膜の神経に対する過剰な刺激(胃潰瘍穿孔、壊疽性虫垂穿孔、急性膵炎、絞扼性イレウス、卵巣茎捻転など)、②不随意筋からなる管腔臓器の閉塞(胆管、尿管、子宮頚管、腸管、虫垂など)で起こります。 

腹膜や腸間膜に突然強い刺激が加わった場合は疼痛に続いて嘔吐が早期から出現します。また結石による尿管や胆管の急性閉塞では、発症早期から激しい嘔吐が突然起こります。腸閉塞では腹痛が出現してから嘔吐が起こるまでの時間の長さが腸管の閉塞部位を推測するのに役立ちます。一般に閉塞部位が口側の腸管ほど腹痛出現後早期に嘔吐が始まります。胆石によって十二指腸が閉塞した場合は腹痛の出現と同時に激しい頻回の嘔吐が始まります。終末回腸が閉塞した場合は4時間程度後に嘔吐が始まります。大腸閉塞では悪心は早期から出現しますが嘔吐はかなり遅れて出現するか時には全く起こらないこともあります。虫垂炎ではほとんどの場合腹痛が嘔吐に先行します(嘔吐が先行する場合は虫垂炎はほとんど否定的です、急性腸炎や特発性食道破裂に特徴的な経過です)。通常腹痛出現後数時間から半日程度経過して後嘔吐が始まりますが、もし腹痛発症早期に頻会の嘔吐がみられたら、通常は内腔閉塞部より遠位の虫垂が拡張していることを意味しており、早期に穿孔をきたす危険性があります。疝痛発作では通常吐物は胆汁性です。内臓の捻転では頻回の悪心はありますが嘔吐は殆ど起こりません。腸閉塞では吐物は最初は胃液と胃内容物ですが次第に胆汁が混じるようになり、その後緑黄色から黄色へと変化して最終的には褐色となります。小腸遠位部の閉塞では最終的には便汁様の吐物となります。

 

 

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