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十二指腸炎症性隆起

[2018.04.06]

十二指腸粘膜に炎症が生じると発赤や浮腫、点状出血、びらんや絨毛の萎縮を生じて、再生性変化としてブルンネル腺の過形成胃上皮化生を来たすと、なだらかな立ち上がりの隆起性変化が形成されることがあります。十二指腸炎症性隆起は球部に多発する小隆起として認めることが多く、色調はやや発赤を呈して、隆起の表面にびらんや微細顆粒を伴うものもあります。胃上皮化生を伴うと十二指腸粘膜に通常認められる絨毛様構造を呈さずに、胃腺窩上皮に類似した粘膜模様を認めることもあります。多発している場合は腫瘍性病変との鑑別は比較的容易ですが、単発の場合や十二指腸下行脚に認める場合は腺種との鑑別が困難のこともあります。

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