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CRP

[2018.03.27]

CRPは肺炎球菌のc-polysaccharideを沈殿させる蛋白として発見されました。IL-6が誘導してIL-1が増強します。炎症部位が限局してサイトカインが肝に運ばれなければCRPは上昇しません、例えば頭蓋内に限局した炎症や被包化された膿瘍、腸ねん転での腸管壊死などでは局所のサイトカインが肝に到達せずCRP上昇が見られません。CRP産生と連動してアルブミン産生は抑制されますのでCRP値とアルブミン値は逆相関します。炎症性アミロイドはアミロイドーシスの原因となりますがアミロイドーシスのリスク予知のためCRPをモニターします(家族性地中海熱では解熱時にはCRPも改善しています)。CRPは組織障害の発生後4から6時間で上昇し、1日から3日でピークに達します。すなわち急性炎症では発症当日にCRPは反応して上昇します。CRPはIL-6刺激によって産生維持されますので炎症が収束すれば数日で急速に正常化します。脱水状態ではCRP上昇は増強されます。高熱でも頭蓋内に限局した炎症(髄膜炎、脳炎)、SLE、強皮症ではCRPが陰性のこともあります。

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