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HbA1c

[2018.03.04]

ヘモグロビンにグルコースが非酵素的に結合(糖化)したものがHbA1cです。この検査は、グルコースは自由に赤血球膜を通過できること、赤血球内にはグルコースが結合する相手であるヘモグロビンが十分量存在することにより、ヘモグロビンの糖化はグルコース濃度に依存することを利用したものです。赤血球の寿命を考慮すると、HbA1cの血中(赤血球内)濃度は過去1~2ヶ月間の血糖コントロール状態を反映すると考えられています。HbA1cを低下させると糖尿病の慢性合併症の発症や進展に対して好影響を与えるという種々のエビデンスが報告されています。糖尿病は持続する高血糖状態であることより血糖値と同時にHbA1cを測定することにより糖尿病の診断に用いられています。出血や溶血などにより赤血球寿命が短縮した場合や鉄欠乏性貧血に対する鉄剤や腎性貧血に対するEPO製剤、悪性貧血に対するVB12の治療による赤血球産生亢進状態ではHbA1cは低値になります。

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