ブルンネル腺は十二指腸粘膜深層から粘膜下層に存在する外分泌腺です。十二指腸球部で特に発達しています、肛門側では減少傾向です。過形成は正常のブルンネル腺と比較しても異型のない腺組織の増殖性変化で、平滑筋隔壁により分葉構造を呈するブルンネル腺の結節性増生から形成されます。内視鏡所見は球部に好発する無径性あるいは有径性の粘膜下腫瘍の形態が特徴的です。約1割程度に腺開口部を認めます。腺種(良性腫瘍)との鑑別が困難なことも多く経過観察が望ましいです。表面は絨毛様構造を呈しますが胃化生を伴うと腺窩上皮類似の所見も認めます。