大動脈弁狭窄 [2018.01.04] 大動脈弁がリウマチ変化、動脈硬化による石灰化、二尖弁などの原因で開放制限を受けて左室から大動脈への血液の駆出が障害される病態です。65歳以上の3%にみられます。無症状で経過することが多いです、いったん症状が出現すると予後は急速に悪くなり、狭心症では5年、労作性失神が出現で3年、心不全出現で2年の平均予後と云われています。発見契機は収縮性心雑音です。右鎖骨上でも聴取される場合は可能性が高くなります。収縮期雑音は頚動脈へも放散し、重症になるにつれて雑音のピークは遅くなります。 前の記事へ次の記事へ