特発性食道破裂 [2018.01.28] 食道破裂によって縦隔気腫に至り、保存的に診療できる可能性もあるが、縦隔炎から膿瘍形成にて重篤な状態に陥る危険性のある疾患です。特に飲酒後の嘔吐を契機として急激に発症した上腹部痛、胸痛、廃部痛などを訴える場合は可能性が高まります。積極的に疑い胸部CTで食道壁外の空気の貯留、食道壁の肥厚や断裂、胸水貯留(左側が多い)の有無を確認します。 特発性縦隔気腫は肺胞が破裂して起こります。特発性食道破裂はより重篤になり得ます。 前の記事へ次の記事へ