典型的には突然の吐き気を伴う左下腹部痛とそれに引き続く下痢、血便です。女性に圧倒的に多く、夜間から早朝に発症することが多いのも特徴です。エコーでは左側大腸圧痛部の低エコー壁肥厚所見を認めます。右側大腸壁にも肥厚所見を認める場合はO-157やカンピロバクタ腸炎も疑います。内視鏡的には結腸紐に一致した腸粘膜びらん、または潰瘍性病変として発症するため、病変は縦走傾向を呈します。細菌感染症ではなく一過性の腸管壁虚血が原因ですので(静脈側での虚血が関与していると考えられています)多くは保存的に治癒しますが、腸管壁虚血の原因が不明で、再発をり返すこともあります。