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食道のグリコーゲン・アカントーシス

[2017.11.27]

グリコーゲン・アカントーシスはグリコーゲンを含む扁平上皮の過形成です。中年男性に多く症状をきたすことはありません。中部食道に多発する類円形の2から10mm前後の大きさの平板状の隆起です。上部消化管内視鏡検査の10%前後の頻度で認められます。病因は不明ですが逆流性食道炎との関連性が示唆されています。病理組織像では明るく豊富な細胞質を有する有棘細胞層の増生を伴う粘膜上皮の肥厚性変化です。異常に多発する場合はCowden病を鑑別します。内視鏡所見は多発する半透明の白色調平板状小隆起で、表面に微細顆粒を認めます。ヨード染色では境界明瞭な褐色調の濃染像を呈し内部に点状の不染が観察されます。拡大観察では増生した有棘細胞による粘膜上皮の肥厚性変化による血管透見不良を認めます。

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