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尿路感染症

[2018.06.02]

単純性膀胱炎は下腹部の不快感や痛み、頻尿、残尿感、排尿痛などの膀胱刺激症状を呈します、発熱は通常認めません。女性の場合は膣炎を除外します(膣炎は排尿後に痛みます、膀胱炎は排尿直前から排尿中に痛みます、膣炎は膀胱炎よりも頻度が高いです)。起炎菌は大腸菌が80%、肺炎桿菌、プロテウス等の腸内細菌、Staphylococcus saprophyticus が続きます。第1から2世代セファロスポリン系、その他ST合剤、ホスホマイシン等の内服治療をします。

急性腎盂腎炎は発熱、悪寒、時に戦慄を伴い、側腹部痛、背部痛とともに吐き気や嘔吐を呈することもあります。尿は混濁して血尿を呈することもあります。軽症であれば5日間程度の抗生剤点滴後内服薬に引き継ぎます。72時間で解熱しない場合は尿路の狭窄、閉塞による腎膿瘍、腎周囲膿瘍の合併も危惧されるため腹部エコーや造影CT検査も必要です。尿路の閉塞が関与する膿瘍、周囲膿瘍では細菌尿を呈さないことがあります。複雑性病態では緑膿菌やセラチア、腸球菌等の関与も疑います。

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