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感染性心内膜炎

[2018.01.09]

基礎疾患として僧帽弁逸脱が最多です。菌の侵入門戸は損傷皮膚、血管カテーテルなどです。月単位で倦怠感、食欲低下、発熱、体重減少等が出現する亜急性と日の単位で発症し発熱、悪寒、戦慄、関節痛、筋痛が進行して症状悪化の激しい急性の二つの病型がありますが発熱や心雑音はほぼ必発です。合併症は脳卒中、髄膜炎(肺炎や副鼻腔炎、中耳炎等の基礎疾患のない細菌性髄膜炎では心内膜炎が原因のことあり)、免疫反応による筋痛、関節痛や菌血症による化膿性関節炎、骨髄炎、様々な部位への塞栓(結膜の線上出血、爪下出血、Roth班、手指先の有痛性結節、手掌や足底の無痛性結節)、腸管、心臓、四肢、腎臓などの血栓形成等です。臨床像は①弁の破壊による心雑音、心不全、②心内膜の感染による発熱、菌血症、感染性動脈瘤、感染性梗塞、③免疫反応による脾腫、腎炎、皮疹の三つに集約されます。①には心エコー、②には血液培養、③には理学所見にて検査対応します。

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