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直腸粘膜脱症候群

[2017.12.04]

粘膜脱症候群(mucosal prolapse syndrome:MPS)は粘膜の逸脱による慢性の機械的刺激や虚血変化によって形成される病変の総称です。隆起型、潰瘍型、平坦型に分類され、潰瘍型では歯状線からからやや離れた部位に、隆起型では歯状線に接して発症することが多いです。症状は排便時の出血、粘液分泌、残便感、肛門部痛です。幅広い年齢層にみられるが、やや男性に多いとされます。排便時の過度ないきみの習慣が背景にあるとされています。組織学的には表層部粘膜固有層に毛細血管の増生、拡張、繊維芽細胞や筋細胞の増殖を伴い、さらに深層の粘膜固有層に種々の程度の繊維筋症を認めます。

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