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胃黄色腫あるいはキサントーマ

[2018.06.23]

胃黄色腫(キサントーマ)は泡沫状のマクロファージが粘膜固有層に限局的に集簇したもので内視鏡像は境界明瞭な黄色調の平坦からわずかに隆起する病変で、星芒状から類円形の形態が多いです。大きさは数mmから1cm程度です。細顆粒状の表面構造を呈します。ピロリ菌感染慢性胃炎あるいは既感染の高度の萎縮性粘膜に認められることが多く、その発生にピロリ菌の関与があるものと考えられています。黄色腫のある胃粘膜は胃癌発生のハイリスクと考えられてもいます。黄色腫の悪性化例の報告はありませんが、泡沫状マクロファージは印環細胞がんと鑑別が難しいことがありますので、生検部位が黄色腫の並存あるいは近接する病変の場合はその旨を病理医に伝える必要があります。PAS染色が鑑別に有用です。

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