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腸上皮化生

[2017.12.20]

腸上皮化生はピロリ菌感染などにより胃粘膜上皮がびらんと再生を繰り返すうちに腸管粘膜上皮の形態に変化した状態です。環境への適応反応と考えられています。腸上皮化生は細胞組成から完全型と不完全型に分類されています。完全型は吸収上皮と杯細胞、パネート細胞から成り、刷子縁様構造を伴い小腸粘膜と同じ形態と構造を持ちます。不完全型はパネート細胞を欠き胃と腸の細胞が混在する胃腸混合型の腸上皮化生と考えられています。腸上皮化生はピロリ除菌後でも観察され長期間にわたり残存します。腸上皮化生の内視鏡的所見としての典型像は前庭部を中心に散在する灰白色の扁平隆起ですが、除菌後の粘膜の特徴的な所見である地図状発赤も腸上皮化生であることが多いです。

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