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頚静脈怒張

[2018.01.28]

右心不全徴候の特徴的な所見です。中心静脈圧が正常の時は、頚静脈は仰臥位では右心房の高さとほぼ同じですので、頚静脈が拡張して見えます(外頚静脈は胸鎖乳突筋の表層を走行します)。仰臥位でも頚静脈が虚脱していたら出血や脱水でかなり血管内容量を失っていることになります。対して座位や立位では正常圧の時には頚静脈は虚脱します。座位での頚静脈怒脹は中心静脈圧の上昇を現しており強い異常所見です。

血圧は血圧計で測れますが静脈圧は血圧計では測れません。きちんと測る場合は内頚静脈で測ります。外頚静脈でも圧が高いか低いかは分かりますが、正確にはより右心房に近く右心房圧を反映する右の内頚静脈で測定します。内頚静脈は胸鎖乳突筋の深層を走行しますので外表から直接みえませんので拍動を観察します。右心房から胸骨角までの垂直距離は5cmです。内頚静脈の拍動の頂点から胸骨角までの垂直距離+5cmが内頚静脈圧を示しています。

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